2012年1月 8日 (日)

いつかの透明水彩画

 何かをはじめようとする前に、まず自分の周辺環境を整える習性がある。

 例えば学生時代、試験勉強を開始する前には、まず部屋の片付けをする。そうしながら、自分の頭の中も整理して、新しいものがはいるスペースを作っているようだ。

 2月末に絵画教室恒例の生徒作品展がある。
 まだまだ余裕がある、と思っていたら、提出期限までもう1ヶ月ちょっとしかない。
 何枚かエスキースは描いていたのだけれど、そろそろ本画にとりかからなくては、と思って今朝から始めることにした。

 で、例によって、過去の下書きの紙やら、描きさしやら、ごちゃごちゃになっていたので、まずそいつらを整理することにした。ごそごそと紙をよりわけていたら、去年描いた水彩画が出てきた。

 生意気にも、ある知人の描いた水彩画へのアドバイスとして、こんなふうにしてみたらという見本に描いたものであった。
 ところが、畑の積雪の表現をもっと丁寧に描くつもりがぞんざいになってしまったり、山肌描くのに何回も失敗して、ティッシュで吸い取ってはまた塗りーの、家の屋根を白く残すのに失敗してガッシュの白を塗り重ねたり、透明水彩では御法度のことをいっぱいしている絵である。
 見本どころか、知人本人の描いた同じモチーフのほうがよっぽど上手く描けていて、がっくりきたのであった。

Suisaifukei

 でも、時間たって見ると、単純素朴でなんということもない絵だけど、静かな空気感があって、まあそう悪くもないかという気がした。

 自分の絵も、描いて時間をおくと、自分が描いたというところから離れて、客観的に鑑賞者としてして見ることができるので、評価が変わることはちょくちょくあるね。
 描いたときは、いい! と思っていたので、時間をおいてみると、あまりにヘボくてがっくりくるという、逆の状況もままあるけれど。

 ブログ書いてる時間があったら、さっさと作品にとりかからんかいな!


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2012年1月 1日 (日)

謹賀新年

 あけましておめでとうございます。

 昨年は、たいへんな年であったと同時に、あらためていつなにがあってもおかしくない不安定なものの上に我々の生活がのっかていることを思い起こさせる年となりました。そういうことを心にとどめて、大勢の人におこる災厄もあれば、病気やケガなど個人におこる災厄、そういったものにいつ遭遇するかもしれないという、ある種の「覚悟」を持って生きていかなければと思いました。

 一方で人と人とのつながり、思いやりの大切さもあらためて思い起こすことができました。

 とはいえ、今年は平穏で、長く急峻な坂の上にも、青い空と白い雲が見えてくるような年になってほしいですね。


2012

今年の私の、親しい人向けの年賀状です。
映画「never ending story」 のファルコンをモチーフにしました。これもドラゴンの一種かなと思いまして。

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2011年12月23日 (金)

ロバート・ハインデル展 ****** 長崎県美術館

12月22日(木)
 『神戸から翼に乗って長崎に着いた。』『ああああ−、長崎は今日はー曇りだったあ^。』

 ロバート・ハインデル展 長崎県美術館 2011/12/11 --- 2112/1/22

 年末年始の落ち着かない時期です。期間も1ヶ月ちょっとしかない。でも、ロバート・ハインデル氏の原画が約100点、他への巡回なし。現代の画家だし、ほとんどは個人所蔵だから、この次これだけの作品が日本に集まることはいつのことかわからない。もう二度とない可能性も十二分にある。これは絶対行くしかない!!!。
 でも、JRでは長崎までは、新幹線で2時間で福岡まで行けても、それからまだ2時間かかるし、旅費もかなりかかる。
 飛行機は?。今は神戸空港から長崎便がでてるんだ!。
スカイマークのweb割で3週間前までに予約すれば、片道5800円。22日は仕事定休日、23日も祝日、この日だ!!!。

 てなわけで、思いきって日帰りで行って来ました!!!。神戸から1時間余り、長崎空港からはバスで市内の美術館最寄りの新地ターミナルまで35分。そこから歩いて5分ほど、長崎港に面した海辺にあります。
 隈研吾氏の設計による美しい建物であることは知ってました。この建築を見るのも楽しみのひとつでした。
 
 写真ちょっとわかりずらいですが、向かって右側はギャラリー棟で広いエントランス、ミュージアムショップ、市民が利用できるギャラリー、ホールなどがあえいます。運河をまたぐ渡り廊下で渡って左が展示棟になっています。

Nagasakim1

 ギャラリー棟です。

Nagasakim2

Nagasakim3


 広い吹き抜けになったエントランスホールとミュージアムショップ。


Nagasakim4


Nagasakim5

 
 屋上は庭園になっていて、長崎港・長崎湾が見渡せます。

Nakasakim6

 展示棟は、ギャラリー棟と同じガラス張りの渡り廊下を渡っていきます。広々としているけれど落ち着いた美術館です。平日ともあって、初めのうちは私の貸し切りでした。

 ハインデル氏の原画は、アートオブセッションが大阪ロイヤルホテルで展示会をしたときに、1−2枚見ましたが、ほとんどは油絵を版画化したものや画集でしか見たことがありませんでした。


Heinderfry

 画集で見たあの絵が、版画で見たあの絵の現物が目の前にある喜びで舞い上がってしまいました。
 一番はじめにかかっていたのは、『Dawn』でした。以前これと『Solitude』とどちらを模写しようか迷って、結局『Solitude』を色鉛筆で模写したのでした。残念ながら『Solitude』はありませんでした。

 結局1時間30分くらい最後まで行ってはまた最初にもどってじっくり観てまわりました。

 中でも一番だと思ったのは高円宮家所蔵の『the wall』でした。故高円宮憲仁殿下はハインデル氏のファンで、親交も深かったのです。

 一時、ハインデル氏の絵に影響されて、自分はフィギュアスケーターを描こうと思って何作か描いたのですが、熱しやすく冷めやすい性格ゆえに遠ざかっていましたが、また描きたくなってきました。
 自分の作画の参考にしようと、近くでじっくり観察もしました。来年の生徒展覧会に予定している『april 13 bride』の描き方の構想もいろいろうかんできて、創作意欲もかきたてられました。

 いろいろな展覧会を観てきましたが、これほど満足と感動を得たのははじめてです。絵を見たというよりは、あこがれのスターに直に会えたようなと言った方がいいのかもしれません。

 来て好かった−、という喜びと、展覧会にあわせて新しく発刊された画集を胸に長崎を後にしました。
 
Heiderbook

*ロバート・ハインデルと私に関するブログ・アーカイブ
ロバート・ハインデルとの出会い
ハインデル画集 再び
ハインデル展に行って来ました
solitude その1
solitude その3


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2011年12月18日 (日)

live at the village vanguard

 私の絵友だちのyayaさんが、先月カリフォルニアに単身赴任中の夫君とNYに行ってこられました。そのブログはこちら。フリック・コレクションなどで絵画鑑賞して来られた以外に、夜はジャズ好きのご主人と、バードランドやビレッジバンガードなどの有名ジャズ・クラブにも行かれたそうです。
 どちらも数々のジャズ・ミュージシャンが多くのライブ名盤を残している、ファンあこがれの地です。

 近頃女性ボーカルばかりにうつつをぬかしていたのですが、ひさしぶりにCDを棚からひっぱりだしてきて聴きました。

 ビレッジバンガード・ライブといえば、まず出てくるのはジャズ・ファンなら誰でも、いやファンでなくても知ってるのはこれですよね。
 
『Waltz for Debby 』
 人にちょっとしたプレゼントするときに、勝手に自分好みのCDをおしつけちゃったりすることが時々あるのですが、これもちょくちょくあげましたね。ジャズのことあまり知らない人にも聴きやすい、ジャズ入門CDです。

Debby

『Sunday at the Village Vanguard』
 Debbyと同じ日に行われたライブ盤です。Debby の方が有名ですが、私はむしろこちらの方が好きかも。ジャケットもこちらの方が渋いし。

Sunday

『Coltrane live at the Village Vanguard』

Colv_2

 コルトレーンのライブとしては、これよりもバードランドでのライブ

『Coltrane live at Birdland』

Col

の方が好きですね。

 コルトレーンはこの後、ビレッジでの2枚目のライブ盤
『Coltrane live at the Village Vanguard again』

Cvillagain

を出すのですが、この頃はフリージャズの方に向かっており、代表曲の My favorite things も原型をとどめないほどに崩したアバンギャルドな演奏になってるので、かたぎの人にはしんどいかも。

 まだまだいっぱい名盤はあるのですが、日本人では大西順子の2枚。
『ビレッジバンガードの大西順子』『ビレッジバンガードⅡ』

Junk1

Junk2

 90年代アメリカと日本で高い評価を得て活躍した女性ピアニストです。小柄な体からは想像つかないような、男勝りともいえる強いタッチのピアノを弾きます。ビレッジでライブをやれたということが評価の高さの証しです。(日本から日本人のファンを連れてってカーネギーホールでコンサートをするというのとはわけが違うのですよ。)
 キャリア絶頂期に一線をしりぞいてしまうのですが、ここ数年前からライブ活動を再開し、新しいアルバムも2枚出したのは嬉しかったです。
 昨年、Billboard live osaka にも出演。はじめて彼女の生演奏を聴いたのですが、やはりすごかった。思い切り弾きまくって、愛想もくそもなくさらっとステージ去っちゃいました。観客に媚びなくてもいいけれど、もうちょっと愛嬌ふりまいてもいいのにと思いました。weep


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2011年12月15日 (木)

おひとりさま Billboard live ・・・・・ 土岐麻子

 神戸では、Kiss FM土曜の12:30 から放送している土岐麻子という女性シンガーの『トキシック・ラジオ』という番組があります。ちょうど仕事の帰り道、車の中で聴いています。音楽かけるだけでなく、おふざけなコーナーもあったりするのですが、彼女のチャーミングな声にひかれて楽しんでいます。

 彼女の曲は?というと、FMではなんかちゃらちゃらした pop に聴こえたのですが、父親は有名なサックス奏者、Cymbalsというバンドのリード・シンガーを務めたあと、ソロになった等々のプロフィールを知り、ソロ・デビューアルバムはジャズのスタンダード曲集だというので、試しにCD買って聴いてみたら、これがなかなかいけたんです。
 amazon で他のアルバムも調べたら、どれもレビューの評価はほとんどのリスナーが四つ星、五つ星。
 で、結局ほとんどすべてのアルバムを買い求め、明るいポップ曲なようでいて、どこかしら切なさを感じる楽曲にひかれて、今年の春から秋にかけては、そればっかり聴きこんでいました。
 

 そして、この12月13日(火)Billboard live osaka でのライブがあることを知ったのです。落ち着かない師走の平日、仕事終わって行くから21:30 開演の2nd セッション、帰りは11:00過ぎの電車になるし、翌日も仕事だしなあと迷ったのですが、11月に発売されたニューアルバムを聴いたとたんに、これは行き!と決めて予約しました。

Tokicd1


 12月の平日の夜、というのに会場はほぼ満席、関西でもかなり人気があることをあらためて認識しました。
 快調な歌と演奏、ラジオどおりの快適なトークで行って好かったと大満足でした。つい先日、新曲2曲入った彼女初のベストアルバムも発売されました。

Tokicd2


 ところで *** おひとりさま Billboard live **** について
 昨年、やはり平日の夜に仕事終わってから、Billboard へひとりで noon という女性ジャズシンガーのライブを聴きに行ったときのこと。ライブなんてやはりみんなカップルか仲間連れで行くだろうし、おじさんひとりでってちょっと恥ずかしいかなと思いつつ行ってみたら、仕事がえりのスーツ姿でひとりで来ている男性客は結構いました。
 男一人で、美味しい料理と旨い酒をやりながら、素敵な音楽に酔いしれるのは、なかなかお洒落でかっこいいんじゃないかとその時思ったのです。
 それ以後、ちょくちょくひとりライブ鑑賞やってます。
 今回もやっぱり、何人かのおじさんが (私も含め)のりのりで楽しんでました。wink

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2011年12月11日 (日)

似顔絵は難しいです fighting women #1

 近頃、天は気前よくひとりの人間に二物も三物与えることが多いような気がします。

 昔の女子のスポーツ選手といえば、失礼だけれど強くて美人というのは少なかったですよね。
 
 昨今の水泳や陸上競技のスポーツ放送では、スタート前に各選手をアップでとらえていきますが、美人コンテストかと思うようなきれいな選手が並んでいたりします。
 トップクラスの選手でモデルもやっているなんていうのもちょくちょくあったりします。

 今年9月に韓国テグで行われていた世界陸上。たまたま女子棒高跳びを見ていて、ぐーっとアーティスト心を刺激されました。そこで女子スポーツ選手のポートレイトを連作で描いてみようと思い立ちました。

 で、ここ最近試しに描きはじめたのです。
 走り高跳び銀メダルだったクロアチアのブラシッチという選手。データ見ると193cm/75kg うへー。

Vlasicoriginal

 最近ずっとやってるやりかたで、まずはPMパッド紙にデッサンの狂いなど気にせずにまず感覚的にざっくり描いてみています。はじめからデッサンの狂いを気にして描くとどうしても面白くない絵になってしまうので。

Vlasic2

 ある程度描いたら、本画の方へトレースします。以前は余っていた小型のシャウカステン(X-P写真をみるためのもの)を使っていましたが、やはり何かと使いにくいのでトレーサーをカワチのディスカウントで購入しました。

 デッサンを修正しつつだんだん細かいところまで描いていきます。
 もとのモチーフに似るように描くとどうして面白みのない、とっぽい絵になってしまうことが多いので、これまでは似せる努力はしないでいました。
 しかし今回はできるだけ似せる!!をテーマにしてみました。

Vlaciz1

 まあまあの出来かなーと思ったのですが、写真と比べてみたら全然ダメ。
 めげそうになったのですが、いや今回のテーマをやりとげようと、デッサンのおかしい鼻・口、目・眉の修正、あごのラインの修正、おでこが広すぎるのを修正、そしてもう一度ヴァリューを修正していってここまではきました。
 うーん、顔の軸がやや左へ傾いているのが、修正しているうちにまっすぐになってしまってますね。
 とりあえずこれはしばらくこれでおいておきます。

 Vlaciz3

 どうしても似せた絵を描きたいのなら、フリーハンドにこだわらずに写真をトレースしてもいいのではとおもいます。今回はトレーニングのつもりもあって、フリーでいきましたが、#2はトレースから入ってみようと思っています。
 

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2011年12月 1日 (木)

airplane boy リカバリーショット

 アクリルを薄く塗るのは無理と判断して、リキテックス・ソフトを水とメディウムで少しだけ薄めて塗りました。

 透明水彩では、重ね塗りは多くても3回までにしないと色が汚くなってしまいます。
 一方油絵では、塗り重ねて画面に深みを出していく画家が多いです。とある絵画教室の先生は、油でもパレットでしっかり仕事をして、画面ではあまり重ねない方がいいと言ってました。

 アクリルでは、パレットでいくら混色して色を出しても、一塗りでは深みのない浅い表現になってしまうので苦しんでいました。それでアクリルもあきらめかけていた次第でした。(イラスト的表現をするならそれでもいいのですが)
 今回は納得いくまで何回も塗り重ねました。アクリルの場合、いくら重なっても発色が悪くならないので問題ないことがわかりました。ここをもうちょっと、こっちをもうちょっとと塗っていたら、なんだかようやくpainter気分になってきました。アクリル画のスランプから抜け出せたような気がします。

 人物は意図的に、透明水彩をたくさんの水で溶かしてごく薄く塗るにとどめてみました。ちょっと面白い感じになるのではないかと思ったので。
 いくらなんでも、鉛筆デッサンをもう少し濃く強く描いておくべきでした。グスタボ・イソエ氏の繊細な鉛筆画を見た影響で手がやさしすぎたようです。

 まあ、でもなんとかフェアーウェイに出せたようです。
 
Airplaneboy

 ところでこの絵、例によって子供の大きさが5cmくらいにしか映ってない雑誌の写真からとりました。はっきりしないところは想像力で描きました。それだけでは寂しいかと思って、私が持っているプラモデルの飛行機を入れてみたのです。
 この飛行機をみて、『ああ、あれだね。』と思った人は、私と気が合いそうです。

 答はCMの後。じゃないね、次回のブログで。

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2011年11月24日 (木)

airplane boy

 昨日今日と連休だったので、ちょっと試してみようと思ったことをやってみました。
 結構丹念にデッサンして、アクリルで薄ーい着色をしようと思っていたのですが。
 普通のアクリルは不透明ではないので、鉛筆の線は残るかと思っていたのですが、やはりかなり薄めないとだめですね。それなら、やっぱり水彩を使わないと。
 デッサンは結構気にいったのですが、だめになってしまいました。
 ああ、でも背景だけ塗っただけなので、なんとかリカバリーしてみます。

 <着色前>

Aiplaneboy


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2011年11月20日 (日)

アトリエ凹凸版画教室 作品展

 奈良からの帰り、Hさんがこの春から行かれているという版画教室の作品展に行って来ました。
 失礼ながら、こんな駅があるのも知らなかった、阪神久寿川駅(甲子園のひとつ神戸よりの駅)のすぐ北側にあるマンションにあるアトリエのギャラリーでした。

 階段を四階まで上がったマンションの一室。すぐ横に高速道路が通っているのですが、防音壁に囲まれているせいか、とても静か、天気がよかったので気持ちいい風が吹き抜けていました。
 版画家というと長谷川潔氏とか丹阿弥丹波子氏とかの作品を連想してしまうのですが、銅版画でもすごくカラフルな作品が作れるのですね。ああそうか、池田満寿夫氏などはカラフルですね。
 Hさんの作品は、左の壁の緑色の三作です。

Outotu1jpg

Outotu2

 このギャラリーは、版画家の神野さんという方が責任者のNPO法人アトリエ凹凸が、運営されています。同じマンションのいくつかの部屋を買い取って版画工房にされていて、メンバーになれば工房の設備を使って制作ができるようになっています。今では50人くらいの版画作家さんがここで活動されているようです。このHPをみると神野さんの版画への愛と情熱が伝わってきます。

 ギャラリーをみた後工房を覗いてみたら、おられたメンバーの方が施設を案内して下さいました。
 Harunaさんがすすめて下さってますが、版画まで手を出すかどうかは?ですが、工房で作品製作するっていうの、なんだかいいなあ、とあこがれます。

 神戸まで帰って、会合があるので夜まで時間をつぶしていました。ちまたはそろそろクリスマスの準備に入っていますね。これからの時期の旧居留地は、また格別の雰囲気があります。

Daimaruchris

Daimaruchris2

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2011年11月19日 (土)

磯江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの鬼才

 たまたま新聞広告でみつけたので、以前から知っていたわけではありません。
 奈良県立美術館で開催されている展覧会。
 『磯江毅=グスタボ・イソエ マドリード・リアリズムの鬼才』
  物はみようとしたときにはじめて見えてくるーー磯江毅
 練馬区美術館で開催されていたものが、奈良へ巡回してきました。

 磯江毅(いそえつよし)1954年生まれ、19歳で単身スペインに渡り、30年余りをスペインで過ごして高い評価を得て、帰国してこれから日本でも活躍が期待されたが2007年、53歳の若さで逝った画家。
 私と同世代、大阪出身、現代写実絵画の聖地スペインで認められた写実画家、日本では神戸にアトリエをかまえた、その作品がこれほどまとまってみられることは今後なかなかないだろう、これは行くしかないと思い、仕事休みの17日に行って来ました。神戸から奈良までは三宮発近鉄経由の直通快速急行に乗っても1時間30分とけっこうしんどいんですけれど。

 奈良県立美術館には、初めて行きました。県庁の北側、格調あるしっかりした建築の美術館でした。中に入ると、古い博物館でよく経験する独特のすえた臭い、でもそれは今回の展覧会にはとてもマッチしていました。

Naramuse

Naraisoe

 写実絵画は、ホキ美術館でもたくさんみてきましたが、磯江氏の絵には、もっと深い精神性が感じられました。当然油絵が多いわけですが、代表作のいくつかは鉛筆と水彩で描かれていました。わざと染みのように紙を茶色く汚してあるところが、古い白黒写真のような雰囲気も感じさせられます。

Isoenude

Isoestill

 磯江氏がなんの病で亡くなられたのかは、どこを調べても描かれていません。
 展覧会場でも掲示されている、画家の絵画への思いを伝える言葉、若くしてなくなられてしまったこと、美術館の空気、単なる写実を超えて、神秘性と崇高さすら感じられる作品、それらが全部重なって、胸をうたれた展覧会でした。

 奈良からの帰りに、西宮で友人の版画の展覧会にも立ち寄ってきました。
 項をあらためて書きます。

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